頭皮には約50個のツボがあるといわれ、WHOでもツボの位置に関する世界基準が定められています。
実際に、頭皮マッサージやツボ押しは薄毛に効果的です。ツボを押すことで血の巡りが改善され、頭皮や髪の毛に必要な栄養素が届きやすくなります。
育毛に効果的なツボは主に頭に集中していますが、手足や首にもあります。ただし、押す場所やタイミングを誤ってしまうと逆効果になったり、体調不良を起こしたりしてしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、育毛や発毛におすすめのツボ11選とあわせて、正しい押し方や効果を高めるポイントも解説します。
男性、女性どちらにも効果があるので、抜け毛や薄毛に悩んでいる方はぜひ試してみてください。
- 育毛や発毛に効果的なツボは11種類もある
- 正しいツボの押し方は親指の腹を使い気持ちの良い強さで5〜10秒おこなう
- 育毛効果を高めるポイントは継続すること
目次
- 1 ツボ押しやマッサージは血行改善の効果があり育毛を促進する
- 2 育毛や発毛に効果的なツボ11選【男性・女性共通】
- 2.1 百会(ひゃくえ)|両耳を結ぶ線と鼻から頭頂部にのばした線の交差点
- 2.2 通天(つうてん)|百会のツボから左右に斜め指2本分前
- 2.3 天柱(てんちゅう)|うなじ部分
- 2.4 風池(ふうち)|天柱の少し外側で上に1cmほど進んだ部分
- 2.5 中府(ちゅうふ)|鎖骨付近
- 2.6 完骨(かんこつ)|耳後ろの突起部から指1本分後ろのくぼみ
- 2.7 角孫(かくそん)|耳を前に折り耳の上の角が頭に当たる部分
- 2.8 関元(かんげん)|へそから指3本分下
- 2.9 合谷(ごうこく)|手の甲の親指と人差し指の付け根のくぼみ
- 2.10 瘂門(あもん)|後頭部の真ん中から1cm程度上のくぼみ
- 2.11 陽池(ようち)|小指と薬指の骨の間を手首へ向かい指が止まるくぼみ
- 3 育毛・発毛に効果的なツボの押し方
- 4 ツボ押しの育毛効果を高めるポイント
- 5 ツボ押しを行う際の注意点
- 6 ツボ押し以外の薄毛対策
- 7 育毛や発毛に効果的なツボ押しで抜け毛を抑えよう!
ツボ押しやマッサージは血行改善の効果があり育毛を促進する
ツボを押すことによって、育毛や発毛にどんな効果があるのでしょうか。
育毛や発毛を促すためには、頭皮の血行をよくする必要があります。
ツボ押しを行うことで、血の巡りが改善され、頭皮や髪の毛に必要な栄養素が届きやすくなるでしょう。
髪の毛や頭皮には、たんぱく質やアミノ酸といった栄養素が欠かせません。
厚生労働省が提供しているe-ヘルスネットにも、良質なたんぱく質を摂取することを下記のように推奨しています。
動物性たんぱく質には、植物性たんぱく質に比べアミノ酸スコアの高いものが多く、たとえば卵はアミノ酸スコアが100で理想的な食品のひとつです。ただ、大豆などは、植物性たんぱく質の中でも良質なたんぱく質といえます。肉や魚は同時に脂質も多く含んでいるので、バランスよく摂ることが大切です。
出典:厚生労働省
AGAや薄毛の原因のなかには、血行が悪いことによって頭皮や髪の毛に栄養が届かない場合があります。
血行が悪く頭皮や髪の毛に栄養が届かなくなると、髪の毛は十分に成長できなくなり、弱々しく抜け落ちやすい髪の毛になってしまうでしょう。
ツボ押しは、頭皮を刺激して柔らかくし、血行改善を促進してくれる働きが期待できます。
次の章では、身体のさまざまな部位に存在する、育毛や発毛に効果的なツボを詳しく紹介しましょう。
育毛や発毛に効果的なツボ11選【男性・女性共通】
ここでは、育毛や発毛に効果的なツボを11選紹介します。
育毛に効くツボは特に頭にありますが、頭以外にも存在するのでひとつひとつ詳しく解説します。
ツボ押しは自宅でもすぐに実践できるので、ぜひ記事を見ながら実践してみてくださいね。
- 百会(ひゃくえ)|両耳を結ぶ線と鼻から頭頂部にのばした線の交差点
- 通天(つうてん)百会のツボから左右に斜め指2本分前
- 天柱(てんちゅう)うなじ部分
- 風池(ふうち)天柱の少し外側で上に1cmほど進んだ部分
- 中府(ちゅうふ)鎖骨付近
- 完骨(かんこつ)耳後ろの突起部から指1本分後ろのくぼみ
- 角孫(かくそん)耳を前に折り耳の上の角が頭に当たる部分
- 関元(かんげん)へそから指3本分下
- 合谷(ごうこく)手の甲の親指と人差し指の付け根のくぼみ
- 瘂門(あもん)後頭部の真ん中から1cm程度上に進んだくぼみ
- 陽池(ようち)小指と薬指の骨の間を手首へ向かい指が止まるくぼみ
百会(ひゃくえ)|両耳を結ぶ線と鼻から頭頂部にのばした線の交差点
ツボの場所 | 頭頂部を上から見て、両耳を結ぶ線と鼻から頭頂部にのばした線が交差する部分 |
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ツボの効果 |
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百会は育毛や発毛に効果的なツボで、さまざまな部分に効果がある万能のツボです。
薄毛や抜け毛への効果はもちろんですが、高血圧や不眠症の改善を促進できるのでおすすめです。
通天(つうてん)|百会のツボから左右に斜め指2本分前
ツボの場所 | 百会のツボから左右に斜め前に指2本分進んだ部分 |
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ツボの効果 |
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通天も、育毛や発毛に効果があるツボです。
通天は百会から左右斜め前に指2本分進んだところにあり、主に後頭部の育毛や発毛に効果が期待できます。
薄毛や抜け毛を抑えて髪の生え変わりを促進し、円形脱毛症を抑制する効果も期待できるでしょう。
天柱(てんちゅう)|うなじ部分
ツボの場所 | うなじにある2本の筋肉の外側にあるくぼんだ部分 |
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ツボの効果 |
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天柱には多くの神経や血管が集まっており、育毛や発毛にも効果を発揮します。
天柱を刺激することで、髪の毛を太く強くし、抜け毛や円形脱毛症を抑制してくれるでしょう。
風池(ふうち)|天柱の少し外側で上に1cmほど進んだ部分
ツボの場所 | 天柱の少し外側で上に1cmほど進んだ部分 |
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ツボの効果 |
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風池も、育毛や発毛を促進する働きがあります。
風池は首や肩などのこりを軽減してくれるので、血流が良くなり頭皮や髪の毛に栄養が届きやすくなります。
また、育毛や発毛の効果だけでなく、デトックス効果などの美容面でも効果的なのでおすすめのツボです。
中府(ちゅうふ)|鎖骨付近
ツボの場所 | 鎖骨の外端下のくぼみから指1本分下へ降りた部分 |
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ツボの効果 |
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中府は、身体のトラブルの元となる邪気が集中しているツボで、押すことで育毛や発毛を促進できます。
抜け毛や円形脱毛症を抑制でき、身体のさまざまな部分のトラブルを抑えられるでしょう。
完骨(かんこつ)|耳後ろの突起部から指1本分後ろのくぼみ
ツボの場所 | 耳の後ろにある出っ張った部分から指1本分後ろのくぼんだ部分 |
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ツボの効果 |
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完骨も、育毛や発毛に効果的なツボです。
完骨を押すことで、代謝機能を改善し健康的な髪の毛を育てられるでしょう。
また、首や肩のこりや不眠症、めまいなど、さまざまな身体のトラブルの改善を期待できます。
角孫(かくそん)|耳を前に折り耳の上の角が頭に当たる部分
ツボの場所 | 耳を前に折り耳の上の角が頭に当たる部分 |
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ツボの効果 |
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角孫も育毛や発毛に効果があり、ヘアサイクルを改善してくれるツボです。
角孫を押すことで、首筋から後頭部までの血流が良くなり、髪の生え変わりを改善してくれます。
また、育毛や発毛の改善だけでなく、顔のたるみや耳鳴りなどにも効果が期待できます。
関元(かんげん)|へそから指3本分下
ツボの場所 | へそから指3本分下に降りた部分 |
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ツボの効果 |
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関元も、育毛や発毛に効果があるツボです。
関元は元気を充填できるツボとしても有名で、身体のさまざまな部分に効果を発揮します。
また、育毛や発毛にも効果があり、抜け毛や円形脱毛症を抑制してくれます。
合谷(ごうこく)|手の甲の親指と人差し指の付け根のくぼみ
ツボの場所 | 手の甲の親指と人差し指の付け根のくぼんでいる部分 |
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ツボの効果 |
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合谷も、育毛や発毛に効果を発揮するツボの1つです。
合谷を押すことで、全身の血行を促進し、さまざまな症状に効果を発揮します。
血行を促進することで頭皮や髪の毛に栄養が行き渡り、頭皮環境を整えてくれるでしょう。
また、リラックス効果もあり、眼精疲労などを改善できるのでおすすめのツボです。
瘂門(あもん)|後頭部の真ん中から1cm程度上のくぼみ
ツボの場所 | 後頭部の真ん中、生え際から1cm程度上に進んだくぼみの部分 |
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ツボの効果 |
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瘂門は、首の後ろのくぼみにあるツボで、育毛や発毛に効果を発揮します。
頭や首の血液の流れを良くし、健康的な髪の毛をたくさん増やせるでしょう。
また、頭痛や高血圧も抑制できるので、覚えておくことをおすすめします。
陽池(ようち)|小指と薬指の骨の間を手首へ向かい指が止まるくぼみ
ツボの場所 | 小指と薬指の骨の間を手首へ向かって進み指が止まるくぼみの部分 |
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ツボの効果 |
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陽池は、手の甲の手首あたりにある育毛や発毛を促進するツボです。
陽池を押すことで、抜け毛や円形脱毛症の抑制に効果があります。
その他にも、冷え性などにも効果があるツボなので覚えておきましょう。
育毛・発毛に効果的なツボの押し方
育毛や発毛に効果を発揮するためには、適切なツボの押し方を知っておく必要があります。
ここでは、育毛や発毛に効果的なツボの押し方を詳しく紹介します。
親指の腹を使い中心がぶれないように押す
親指の腹を使ってツボを押すことは、育毛や発毛に効果的なツボの押し方です。
親指の腹を使ってツボを押すことで、頭皮や肌を傷つけずに優しくツボを刺激することが可能です。
一般的なツボ押しグッズなどを使うと、頭皮への刺激が強くなり、頭皮を傷つけてしまう可能性があるでしょう。
親指の腹を使ってツボを押す際にはただ押すだけでなく、力をいれる中心がぶれないようにして軽く皮膚を動かすことを意識しましょう。
親指の腹を使ってツボ押しすることで、より育毛への効果を高められます。
痛みを感じない気持ち良い強さで押す
気持ち良い強さで押すことも、育毛や発毛に効果的なツボの押し方です。
ツボを押す際には、痛みを感じないように気持ちの良い強さで押しましょう。
ツボをただ強く押せば、多くの効果が得られるというわけではありません。
ある程度の刺激は必要ですが、力強く押してしまうと頭皮や肌を傷つけてしまう可能性があります。
ツボの押す場所を間違えなければ、気持ち良い強さで押すだけで十分に効果を感じられるでしょう。
気持ち良い強さでツボを押すことで、育毛をより効果的に促進できます。
5〜10秒かけてゆっくり押す
5〜10秒をかけてゆっくりとツボを押すことも、育毛や発毛に効果的なツボの押し方といえます。
ツボを押す際には1部分に5分ほど時間をかけて、下記の動作を繰り返しましょう。
- ツボの場所を正しくとらえる
- 気持ちの良い強さで5〜10秒かけてツボを押す
- 力を抜いて2秒ほど経ったら、再度力を入れる
上記の流れで重要なポイントは、5〜10秒かけてゆっくりとツボを押すことです。
適切なツボの押し方を実行することで、育毛や発毛の促進により効果を発揮できるでしょう。
ツボ押しの育毛効果を高めるポイント
ツボ押しの効果は、一回やればすぐに効果が現れるわけではありません。
ここでは、ツボ押しの育毛効果を高めるポイントを紹介します。
ツボ押しと呼吸を合わせる
ツボ押しと呼吸を合わせることは、育毛や発毛の効果を高められます。
力を入れる時にはゆっくりと息を吐いて、力を抜く時には息を吸うようにしましょう。
力を入れる時に息を吐く理由としては、人間の筋肉は息を吐いている時に緩む仕組みになっています。
筋肉が緩んでいる状態の時にツボを刺激することで、通常よりも神経に刺激が伝わりやすくなります。
ツボ押しと呼吸を合わせることは、深呼吸でリラックスできるだけでなく、育毛や発毛の効果をより高められるでしょう。
毎日継続して行う
毎日継続してツボ押しを行うことは、育毛や発毛の効果を高めるポイントです。
ツボ押しの効果は、1度行っただけでは効果は表れず、血行を良くすることはできないでしょう。
毎日5分でいいので、ツボ押しの時間を設けて継続して行うことが重要です。
毎日継続してツボ押しを行うことで、育毛への効果をより実感できます。
肩こりや首のこりを無くす
事前に肩や首のこりを無くしてからツボ押しを行うことも、より効果を高めるポイントです。
肩や首がこっている場合、その周辺の血管が圧迫されて、髪の毛や頭皮に栄養がうまく届きません。
そのため、肩や首のこりをほぐしてからツボ押しを行うことで、血流が良くなり育毛への高い効果を期待できるでしょう。
肩や首のこりをほぐすためには、ヨガやピラティスなどのストレッチが有効です。
ストレッチングとは意図的に筋や関節を伸ばす運動です。かつては柔軟体操とも呼ばれていました。ヨガやピラティスもこの運動の範疇に含まれます。体の柔軟性を高めるのに効果的であり[1]、準備運動や整理運動の一要素として活用されています[2]。
出典:厚生労働省
効果的にツボ押しするためには、ストレッチで肩や腰のこりを無くしてから行いましょう。
ツボ押しを行う際の注意点
ここでは、ツボ押しを行う際の注意点を紹介します。
ツボ押しの注意点を確認した上で、育毛への効果を高めましょう。
爪を立てて傷つけないようにする
爪を立てないようにすることは、ツボ押しを行う際の注意点です。
爪を立ててツボ押しすると、肌や頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。
肌や頭皮が傷つくと、炎症を引き起こす場合や育毛や発毛に逆効果になる場合もあるでしょう。
ツボ押しの際には、爪を立てずに親指の腹で気持ち良い力で押すことで、育毛への効果を高めます。
体調不良を起こすことがあるので入浴直前は避ける
入浴直前のツボ押しは避けておくことも、ツボ押しを行う際の注意点です。
入浴前のツボ押しは、育毛や発毛への高い効果が見込めません。
それどころか、ツボ押しした後に入浴すると、必要以上に血行が良くなり具合が悪くなってしまう可能性があるでしょう。
ツボ押しを行う理想のタイミングは、リラックスした状態で行える入浴後に行うことをおすすめします。
食後30分以内におこなうと消化不良の危険がある
食後30分以内はツボ押しを避けることも、ツボ押しを行う際の注意点です。
食後30分以内にツボ押しを行うと、消化不良を起こしてしまう危険性があります。
食後の人間の体内では、食べ物を消化するために身体の血液が消化器官に集中します。
消化器官に血液が集中しているタイミングでツボ押しを行うと、消化器官の血液が減ってしまうため消化不良が起きてしまうでしょう。
ツボ押しを行う際には、食後30分以上経過してから行うことをおすすめします。
ホルモンバランスが不安定な妊娠中は避ける
妊娠中は、ツボ押しを避けておくことも重要です。
妊娠中にツボ押しを行うと、子宮が過度に刺激されて具合が悪くなってしまう危険性があります。
また、妊娠中はホルモンバランスも不安定なので、過度なツボ押しは避けておきましょう。
体調が悪い際は避ける
体調が悪い時にはツボ押しを避けておくことも、ツボ押しの注意点です。
体調が悪い時にツボ押しを行うと、さらに症状がひどくなってしまう危険性があるでしょう。
また、ツボを押すことで皮膚の痛みやだるさなどが発生した場合は、すぐにツボ押しを中断しましょう。
肌や頭皮を傷つけてしまうと、育毛や発毛にも逆効果になってしまいます。
ツボ押し以外の薄毛対策
育毛に悩む方は多く、日々の生活習慣の見直しから、科学的根拠に基づく治療法まで、さまざまな方法が提案されています。ツボ押しもその一つですが、ここではツボ押し以外の育毛促進法に焦点を当て、その効果と実践方法を紹介します。
適切な栄養摂取
健康な髪の成長には、バランスの良い食事が欠かせません。特に下記の栄養素は髪の健康に直結しています。
- ビタミンA
- ビタミンE
- ビタミンC
- 亜鉛
- 鉄分
これらの栄養素は野菜や果物、肉類や魚類、全粒穀物に豊富に含まれ日々の食生活で意識して摂取する必要があります。
スカルプケアの実践
頭皮環境の改善は育毛において重要です。適切なシャンプー選び、正しい洗髪方法や頭皮マッサージは血行を促進し、毛根に栄養が行き渡りやすくします。
また、過度なスタイリングや化学物質の使用は避け、頭皮を健康に保つことが育毛につながります。
ストレスの管理
ストレスは、育毛の大敵です。過度なストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、育毛に悪影響を及ぼすことがあります。リラクゼーションや趣味の時間、十分な睡眠を取ることでストレスを管理し、育毛環境を整えましょう。
運動を取り入れる
定期的な運動は、全身の血行を良くし、頭皮にも十分な栄養が届きやすくなります。ウォーキングやジョギング、ヨガなど、自分に合った運動を見つけ、継続しましょう。
育毛や発毛に効果的なツボ押しで抜け毛を抑えよう!
この記事では、育毛や発毛におすすめのツボ11選と、ツボの押し方や効果を高めるポイントを紹介しました。
育毛や発毛におすすめのツボは、下記の通りです。
ツボ押しを行う際には、親指の腹で気持ち良い力で呼吸と合わせながら押し、毎日継続することが重要です。
自宅で簡単にできるツボ押しを毎日継続して、育毛や発毛への効果を実感しましょう。