AGA治療薬は2タイプある?それぞれの特徴や副作用を解説

AGA_治療薬(AGA 薬 副作用)

AGAの治療薬は種類が多すぎてよくわからない」「副作用が心配なんだけど、どれを飲むのがいいの?」と悩んでいませんか?

結論からいうと、AGA治療薬はただしく服用すればどの薬も一定以上の効果があります。

しかし、AGAの進行度合いや薬の効き方は個人差が大きく、予算によっても選択する薬を変えることが理想です。

薬ですから副作用もありますので、治療薬について正しい知識を得ておきたいものです。

そこで本記事では、AGA治療薬の種類や副作用について詳しく解説します。

AGA治療における薬の組み合わせ方やよくある疑問にもお答えしていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

AGA治療薬は主に2タイプ!守りの薬と攻めの薬の違いを解説

AGA治療薬は主に2タイプ!守りの薬と攻めの薬の違いを解説

AGA治療薬は薬の作用機構で2種類に分けられます。

1つはAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻害して抜け毛を防ぎAGAの進行を遅らせる役割の薬で、守りの薬といわれます。

もう1つは、毛母細胞を活性化して成長を促進する攻めの薬といわれるものです。

  • 守りの薬:プロペシアとザガーロおよびこれらのジェネリック
  • 攻めの薬:ミノキシジル

守りの薬はAGAのメカニズムの最初の段階をブロックします。

男性の抜け毛のメカニズム
  1. テストステロンが5αリダクターゼと結合
  2. DHTが生成される
  3. 毛根の男性ホルモンレセプターがDHTを取り込む
  4. 脱毛因子TGF-βが増加する
  5. FGF-5に伝達され毛髪が抜ける

守りの薬といわれるプロペシアやザガーロは1の段階で、5αリダクターゼの働きを阻害してテストステロンがDHTに変換されるのを阻害します。

もう一方の攻めの薬は毛根にある「毛母細胞」を刺激して活性化させ、髪の成長を促す作用があります。

実際に攻めの薬であるミノキシジルは、血流の改善や髪の毛の細胞の分裂・増殖を促進する効果が期待できます。

AGAではそれぞれ働きの違う両方の薬を使って、抜け毛の予防と発毛を同時にしていくのがおすすめです。

プロペシアとフィナステリドの特徴と副作用

プロペシアとフィナステリドの特徴と副作用

プロペシアは1997年にアメリカのメルク社によって開発され、現在は世界60ヶ国以上で使用されているAGA治療薬です。

先発薬のプロペシア以外にも、ジェネリックで有効成分が同じフィナステリド錠も用いられます。

プロペシアとフィナステリドの特徴

プロペシアとそのジェネリックのフィナステリドは基本剤形が錠剤です。

「5αリダクターゼ阻害薬」という薬のひとつで、もともと前立腺肥大の治療薬として開発された薬です。

薬を服用した方に薄毛の改善が見られたため、AGA治療薬としても利用されることになりました。

5mg/日までの安全性が確認されていて、AGA治療薬としては、0.2mgや1mgの容量で使われます。

プロペシアの作用機序

出典:新薬情報オンライン

AGAの原因となるDHTを作り出す5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅱ型5αリダクターゼは頭部に多く存在します。

有効成分のフィナステリドがⅡ型5αリダクターゼの働きを阻害することで、毛髪の成長を止めるDHTの量を減らすことができます。

DHTの生成量が減ることでヘアサイクルが正常に戻り、抜け毛や薄毛の進行を抑えることができるのです。

AGAの治療におけるフィナステリドの処方は、有効性が高いことが認められており、AGA治療での処方が強く推奨されています。

【日本人414名にフィナステリド(1mg/日)を投与したときの改善率】

投与の継続期間 軽度改善以上の効果
1年間 58%
2年間 68%
3年間 78%

(出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」 ,2022年12月25日閲読)

別の調査でも、日本人801名にフィナステリド(1 mg/日)を5 年間投与したときの改善率は99.4%の症例で得られたという結果が出ています。

40 歳未満の症例、重症度の低い症例でより高い効果を示したとの報告もあるので、早い段階で投薬を開始することが望ましいです。

プロペシアやフィナステリドは1日1回の服用で効果を発揮します。

AGA治療では1日1mgを上限として、毎日決まったタイミングで飲み続けます。

服用のタイミングはいつでも良く、水やお湯のどちらで飲んでもOKです。

例えば朝食後や入浴後の水分補給時など、飲み忘れず決まった時間に飲めるタイミングで服用します。

効果が出るのは早い方で3ヶ月間、通常は6ヶ月程度かかるため、その間は毎日飲み続けることが必須です。

人それぞれの体質やAGAの進行度合いなどで改善を実感できる期間が変わってくるため、同じように薬を飲んでも発毛には個人差がでます。

プロペシアとフィナステリドの副作用や注意点

プロペシアとフィナステリドには、以下の副作用が認められています。

重大な副作用として肝機能障害(頻度不明)

【そのほかの副作用と頻度】

頻度 副作用の症状
1~5%未満 リビドー(性欲)減退
1%未満 勃起機能不全 、射精障害、精液量減少
頻度不明 そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫
睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下
乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

参考:PMDA|プロペシア添付文書

副作用として注意したいのは、肝機能障害です。

肝機能が低下している方は、AGAの投薬治療の前に肝機能の回復のための療養を求められることも。

副作用以外で最も気になるものが初期脱毛です。

ヘアサイクルの正常化や毛髪の成長促進のために、古く元気のない毛髪が抜けることがあります。

初期脱毛はほとんど感じない方もいれば、何度か抜け毛が増えたり減ったりを繰り返し、やがて抜け毛の量が落ち着いてくるというケースまで差があります。

AGAの治療中に増えた抜け毛に不安を感じたら、一人で抱えこまずに医師に相談しましょう。

副作用以外のプロペシアとフィナステリドの注意点
  • 服用中に食べてはいけない食品はない
  • 飲み合わせの悪い薬は基本的にない
  • アルコールを飲むと副作用が出やすくなる
  • 服用中は献血ができない
  • 前立腺がんの検査で数値の異常がわかりにくくなる
  • 妊娠中及び授乳中の女性や未成年者が触れないように管理する

プロペシアやフィナステリドには、飲み合わせの悪い薬や食べてはいけない食品の組み合わせはありません。

ただし、抗ウィルス剤や狭心症や心筋梗塞の治療に使われる硝酸薬(ニトログリセリンなど)、内服の抗真菌薬(ミコナゾールなど)は注意したほうが良いとされます。

念のためほかの薬を服用する際は、医師や薬剤師にAGA治療薬と併用することを相談しましょう。

ほかにも注意点として、服用直後にお酒を飲むと薬の作用が増強して副作用が出やすくなることがあります。

服用から時間をあけてお酒を飲むようにするなど工夫しましょう。

フィナステリドは妊婦が薬剤を服用や吸引すると、胎児が男の子であった場合に生殖器の発達に異常がでるおそれがあります。

妊娠中の女性や妊娠の可能性がある女性、未成年の方が触れないように、家族が使う薬とは分けて保管しましょう。

なお、服用中の妊活や夜の生活については問題ないと報告されています。

プロペシアの添付文書には問題がない旨の記載があり、フィナステリドの影響がパートナーに及ぶことはありません。

フィナステリドが妊活に影響することは無いですが、気になるようなら最低でも1ヵ月前に服用を中止するといいでしょう。

ザガーロとデュタステリドの特徴と副作用

ザガーロとデュタステリドの特徴と副作用

ザガーロとデュタステリドもプロペシアと同じ守りの薬です。

ここではプロペシアとの違いや副作用を詳しく解説します。

ザガーロとデュタステリドの特徴

ザガーロやデュタステリドはカプセル剤です。

ザガーロカプセルは2015年8月に厚生労働省に承認された新しいAGA治療薬で、プロペシアと同じ「5αリダクターゼ阻害薬」に分類されます。

プロペシアは5αリダクターゼⅡ型だけに作用するのに対し、ザガーロは5αリダクターゼⅠ・Ⅱ型の両方に作用するのが大きな違いです。

デュタステリドの作用(プロペシアとの比較)

出典:AGAスキンクリニック

デュタステリドは体全体の5αリダクターゼを阻害して、DHT(ジヒドテストステロン)の量をフィナステリドより大幅に減少させることが可能です。

そのためデュタステリドのほうがフィナステリドよりAGAの改善効果が高いといわれます。

フィナステリドで効果がでなかった方が、デュタステリドに薬を変更してAGAの改善が見られたケースもあります。

デュタステリドの1日の服用量は0.5mgが上限で、日本ではザガーロカプセル0.1mgと0.5mgの2種類が認可販売されています。

日本国内で承認されているデュタステリドを有効成分とするAGA治療薬はザガーロと、ザガーロジェネリックである「デュタステリドカプセルZA」です。

1日1回の服用で、飲むタイミングはおよそ24時間空けていればいつでも飲むことができます。

ザガーロとデュタステリドの副作用や注意点

プロペシアよりも強く5αリダクターゼを阻害するため、副作用も強く出ることが知られています。

重大な副作用としてAST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあります。

【そのほかの副作用と頻度】

頻度 副作用の症状
1~5%未満 性機能不全
1%未満 発疹、頭痛、抑うつ気分
乳房障害、腹部不快感
頻度不明 蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性浮腫
血管性浮腫、浮動性めまい、味覚異常、精巣痛、精巣腫脹
脱毛症、多毛症、倦怠感、血中CK加

参考:PMDA|ザガーロ添付文書

デュタステリドもフィナステリドと同様に初期脱毛が現れます。

デュタステリドの服用を開始してから約1ヶ月〜3ヶ月ほど、早い人では服用開始後から10日程度で初期脱毛が始まります。

初期脱毛は一時的なものですが、心配になったら医師に相談しましょう。

副作用以外の注意点もフィナステリドとほぼ同じです。

副作用以外のザガーロとデュタステリドの注意点
  • 服用中に食べてはいけない食品はない
  • 飲み合わせの悪い薬はない
  • 肝機能障害があると服用できない
  • 服用中は献血ができない
  • 前立腺がんの検査で数値の異常がわかりにくくなる
  • 妊娠中及び授乳中の女性や未成年者が触れないように管理する

ザガーロはカプセル剤です。

飲みにくいからといってカプセルを開けて飲んだり、噛んで服用してはいけません。

露出した薬剤が口や喉の粘膜に刺激を与える危険性がありますので、カプセルをそのまま飲み込むようにしましょう。

ザガーロは肝臓で代謝されることから、肝機能に障害がある方への投与が禁じられています。

AGA治療前に、血液検査で肝機能が落ちていないか必ず確認しましょう。

また、普段の取り扱いにも注意が必要です。

ザガーロは経皮吸収されるため、カプセルの中の薬剤に接触しただけで影響を受けてしまいます。

そのため女性や子どもが薬剤に触れることがないように管理し、触れてしまった場合はすぐに石鹸と水で洗うようにしてください。

フィナステリドと同様に、服用中は献血をすることができません。

服用をやめてからも、6か月ほど期間をあける必要があります。

ミノキシジルの特徴と副作用

ミノキシジルの特徴と副作用

ミノキシジルは外用薬と内服薬の両方があり、日本では外用薬のみが承認されています。

そのため内服薬は市販されておらず、医師の判断での投与になります。

ミノキシジルの特徴

ミノキシジルは薬の名前ではなく成分名です。

もとは高血圧の薬として開発されましたが、服用した患者に多毛の副作用がみられたことから、発毛剤の成分として再開発された歴史を持ちます。

大正製薬が販売しているリアップシリーズの発毛剤に含まれており、テレビCMなどで名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

ミノキシジルの作用

出典:フィットクリニック

ミノキシジルの発毛作用は、ミノキシジルが頭皮で毛母細胞の増殖を促すことで起こります。

活発になった毛母細胞が髪の成長因子を作り出し、成長期の髪が増えることで毛髪量が増えます。

また、血管を広げて血流をよくする効果もあるため、毛根に酸素や栄養が行き届きやすくなり、髪の健やかな成長を助けます。

ミノキシジルの最大の特徴は、女性の薄毛対策にも有効なことです。

フィナステリドやデュタステリドと違い男性ホルモンを抑制する薬ではないため、女性にも使用できます。

もう一つの特徴は外用薬もあるということです。

ミノキシジルの種類
  • ミノキシジル含有ローション
  • ミノキシジル含有ジェル
  • ミノキシジルタブレット(内服薬)

一般に流通している外用薬はミノキシジル濃度2%〜5%のものが主流で、医師の診察と処方があれば5%を超える濃度のものも使用可能です。

実際にAGAクリニックでは、7%程度のミノキシジルローションが処方されることもあります。

主成分のミノキシジル以外にも、髪の栄養になる成分を配合していたり、製薬会社が処方を工夫しています。

基本的な使用方法は、1日2回朝と夜に脱毛部分に直接塗布して、軽くマッサージしてなじませるだけ。

ミノキシジルを含む外用薬は、一般医薬品として薬剤師のいる薬局やドラッグストアなどで販売されていて入手しやすいことも特徴です。

購入する場合は、必ず薬剤師から用法や用量の説明を受け、注意書きを守って使用してください。

ミノキシジルの作用が現れるまでの期間は、およそ4ヶ月〜6ヶ月とされています。

6ヶ月続けてもAGAの改善がみられなかった場合は、使用を中止して医師の診察を受けましょう。

ミノキシジルにはタブレット(錠剤型の内服薬)もあります。

しかし、日本ではミノキシジルの内服薬は認可されていないため、ミノキシジルの内服薬は市販されていません。

ミノキシジルの内服薬は、医師の診断のもと処方・指導されている場合にのみ服用が認められています。

医師と相談のうえで必要なら利用しましょう。

ミノキシジルの副作用や注意点

ミノキシジルの副作用には個人差があり、塗布した部分のかゆみや発疹が出る方がいます。

【ミノキシジルの副作用と頻度】

発生部位 副作用の症状
皮膚 頭皮または頭皮以外の発疹・赤発、かゆみ
かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
精神神経系 頭痛、気が遠くなる、めまい
循環器 胸の痛み、心拍が速くなる
代謝系 手足のむくみ
原因の分からない急激な体重増加

参考:ミノキシジルローション5%「JG」

内服薬の副作用としては、体毛が濃くなる、血管が拡張したことによる顔や手足のむくみ、血圧低下によるめまいなどが知られています。

もともと血圧降下剤だったため、循環器の弱い方は要注意です。

以下に該当する場合はミノキシジルを使用する前に必ず医師に相談しましょう。

使用に注意の必要な方
  1. 高血圧患者
  2. 低血圧患者
  3. 狭心症など心臓に疾患を持つ方

また、皮膚の弱い方や外用薬でアレルギー症状が出たことがある方も、使用の際には医師に相談しましょう。

そのほかの注意点は以下の通りです。

副作用以外のミノキシジルの注意点
  • 容量・用法に注意する
  • 頭皮に傷がある場合は使用しない
  • 目に入らないように注意する
  • 洗髪後の清潔な頭皮に使用する
  • 内服薬は医師の処方を受ける

ミノキシジルは使用方法をよく守り、正しく使いましょう。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の副作用はいつから?1カ月以内の発現リスクの低減方法

ミノタブの副作用発現リスクの低減方法

ミノタブは効果的な薄毛治療薬ですが、副作用のリスクもあります。服用後数時間から数ヵ月と出現するまでの個人差が大きいともいわれています。

しかし、正しい使用方法や注意点を守ることで、副作用の発現リスクを低減することが可能です。以下はその方法です。

医師の指示に従う

ミノタブを処方された場合、必ず医師の指示に従って正確な用法・用量で使用しましょう。医師の指示通りに服用すると、副作用のリスクを最小限に抑えられます。

副作用に対する注意喚起

ミノタブの副作用には頭痛やかゆみなどがあります。初期症状が現れた場合は、すぐに医師に連絡しましょう。早期に対処することで、深刻な副作用を回避できます。

定期的な健康診断

定期的に医師のもとで健康診断を受けると、副作用の早期発見やリスク管理が可能です。定期的な健康チェックは、ミノタブ治療の安全性を確保するために重要です。

健康的な生活習慣の維持

バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を維持することも副作用リスクの低減に役立ちます。身体の健康を維持できると、ミノタブ治療の効果を最大限に引き出せます。

他の薬剤との併用に注意する

ミノタブを服用する際は、他の薬剤との併用に注意が必要です。特に、血圧降下薬や降糖薬などと併用する場合は必ず医師に相談しましょう。

AGA治療で副作用が出たときの対処法

AGA治療で副作用が出たときの対処法

では、AGA治療薬を服用していて実際に副作用が出たらどうしたら良いのか、対処法について解説していきます。

体に変化が起きると慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いて行動できるようにしておきましょう。

医師へ相談

副作用が出たときに大切なのは、必ず医師へ相談することです。

自己判断で薬の継続や中断を決めてしまっては、症状が悪化する可能性があります。

例えば、軽い副作用だからとそのまま薬を飲み続けると、重篤化する危険性もゼロではありません。

また、勝手に薬を中断するのはヘアサイクルの乱れを引き起こし、再び薄毛の症状が見られることもあるでしょう。

そのため、医師へ相談して適切な対処をすることが必要不可欠です。

治療薬の減量

医師へ相談すると、治療薬を減らす提案をしてくれるケースがあります。

副作用が生じたということは、服用する薬の量が体に合っていないからです。

AGA治療は、薬を増やせば発毛できるというわけではありません。

中には肝臓で代謝する治療薬もあるため、過剰摂取は臓器に負担がかかります。

まずは医師の指示のもと、減薬して様子を見てみましょう。

それでも副作用が改善されない場合は、薬の処方を中止することもあり得ます。

体の健康が1番大切なので、医師と相談しながら治療方針を決めていきましょう。

治療薬の変更

副作用によって薬の副作用が難しいときには、治療薬の種類を変更してみるのも1つの手段です。

AGA治療にはいろいろな種類があるため、自分に最適な治療法を見つけられます。

AGA治療の種類
  • 投薬治療(内服薬・外用薬)
  • メソセラピー
  • 自毛植毛

治療内容によって効果や副作用はそれぞれで、自分の体に合う合わないが出てきても仕方ありません。

現在の治療から変更して、体質に合う治療法を探してみるのもおすすめです。

また、治療薬を併用している場合には、副作用が出ている方を中止して様子を見てみましょう。

いずれにせよ、医師と相談した上で決まることなので、一度相談してみてください。

進行度合いやタイプによって薬の組み合わせが違う?AGA治療薬の選び方

進行度合いやタイプによって薬の組み合わせが違う?AGA治療薬の選び方

AGA治療薬は、単一処方や組み合わせ処方など、AGAのタイプや進行度合いに応じた柔軟な処方を求められます。

ここではAGA治療の現場で行われている処方について解説します。

AGA予防なら単一処方もあり

まだ薄毛がそれほど進行していないけれど、AGAを予防しておきたいという場合もありますよね。

このような希望の方には、プロペシアやジェネリックであるフィナステリド錠の単一処方が用いられます。

フィナステリドでは効果がない場合や抜け毛の進行が早い場合は、デュタステリドが推奨されます。

どの薬を使うかは、医師とよく話し合って決めましょう。

単一処方の特徴
  • 軽度のAGAである
  • 発毛治療後の維持期間の処方
  • 治療の費用を抑えたい

単一処方なら価格も安く抑えられるため、続けやすいのもメリットです。

また、発毛効果の高い治療が一段落し、AGAの進行を抑えながら様子を見たい方にも単一処方がすすめられます。

フィナステリドやデュタステリドが使えない女性の薄毛にはミノキシジルの単一処方になります。

肝機能の問題や副作用の関係でフィナステリドやデュタステリドが使えない方にも、ミノキシジルは有効です。

フィナステリドやデュタステリドは、ジェネリック医薬品を使えば費用を安く抑えられます。

「まだ軽度だからAGA治療を安く済ませたい」という方は、ジェネリック医薬品を利用しましょう。

AGAの改善や発毛には複数の処方も

フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬だけではなかなか効果が現れない場合は、発毛効果を高めるため複数の薬を組み合わせます。

AGAがある程度進んでいる中等症以上の場合や、新しい毛を生やしたい場合はミノキシジルをプラスする処方が一般的な選択肢です。

組み合わせ例
  • フィナステリド+ミノキシジルローション
  • デュタステリド+ミノキシジルローション
  • フィナステリド+ミノキシジルタブレット
  • デュタステリド+ミノキシジルタブレット

どの組み合わせにするかは、AGAのタイプや進行度、費用や患者さんの希望で決まります。

組み合わせ処方の場合、一定の効果が見られたら減薬も可能です。

フィナステリドやデュタステリドとミノキシジルを併用していた場合、ミノキシジルを
徐々に減らしていきます。

そこで毛髪の状態に変わりがなければ、最終的にミノキシジルをやめてしまい、維持・予防を続けます。

続けるためには価格で選ぶことも重要

AGAの改善や発毛には時間がかかります。

効果を実感できるまでの期間が平均で6ヶ月、AGAの進行が早い場合や、薬の効果が出にくい体質の場合は1年間は様子を見続けることになります。

毎月の費用負担が大きすぎると治療を続けるのが困難になり、発毛する前にやめてしまうことになりかねません。

AGA治療薬の相場を知り、予算を決めてから治療を始めることも重要です。

参考として、各薬剤の相場を一覧にしています。

【各薬剤のおおよその相場】

薬剤名 1ヶ月の相場価格(税込) 1年間の相場価格(税込)
プロペシア 6,000~9,000円 72,000~108,000円
フィナステリド錠 3,000~8,000円 36,000~96,000円
ザガーロ 8,000~10,000円 8,000~120,000円
デュタステリドZA 6,000~8,000円 72,000~96,000円
ミノキシジル 5,000~8,000円 72,000~96,000円

薬の価格に大きな差があるのは、AGA治療が自由診療だからです。

各クリニックが診察代や薬代を自由に決められるため、薬の価格にも大きな差がでます。

薬の価格以外にも、診察代や交通費などが別途かかる場合もあるため、費用は余裕を持って見積りましょう。

経済的な負担を最小限にしたい場合は、オンライン診療で薬を手に入れることも可能です。

オンライン診療では診察代が無料なことも多く、薬の価格も安く抑えられています。

副作用が出ても対応してくれるAGAクリニック|料金や特徴まで徹底比較

ここからは万が一、副作用が出たときに対応してくれるAGAクリニックを以下の表にまとめました。

クリニック名AGAヘアクリニック
1位 AGAヘアクリニック

2位 AGAオンクリ
eLife
3位 eLife
初診・再診料無料無料無料
AGA治療の種類投薬治療投薬治療投薬治療
治療費の目安フィンステリド:初月1,800円
2回目以降:3,600円

 4,000円~26,000円(税込)/月
デュタステリド:月々定額4,500円
オンライン診療の有無ありありあり
実店舗数9院1院なし
公式HP詳細を見る詳細を見る詳細を見る
[PR:新宿AGAクリニック]
※自由診療 保険適用外

AGA治療薬は通販や市販で買えるの?

AGA治療薬は通販や市販で買えるの?

AGA治療薬は、ミノキシジル(外用薬)を除き、医師の処方が必要とされ、市販されていません。

薬の個人輸入も可能ですが、成分の保証がなく重篤な副作用がでても自己責任となるため、おすすめできません。

個人輸入のAGA治療薬で後悔した人が多数…

個人輸入でのAGA治療はこんな場合に失敗しているのでは!?

✔フィナ➡デュタやミノタブ濃度アップを決断するタイミングが早すぎ!
✔減薬をする時の容量や期間を間違えてしまう。

クリニックはこの間違いは起きにくい。
6ヵ月は同じ薬を服用。これ実行するだけでも成功確率が上がると思います。— 中2ハゲお@ハゲ遺伝子強めの元ハゲ (@tyuu2hageo) August 12, 2020

薄毛に悩む後輩からTEL「AGAには行った方が良いのか?」俺は行ったことないけど、個人輸入でフィンペシア飲んでたら乳首痛く(女性化乳房)なったぞ。効くモンなんてないんだって、発明したらノーベル賞だろ。酒も悪いし、まず生活改善だな。とかそんな話
つーか、俺に相談してくるのが微妙な気持ちだ— ARM HYENA (@ARM_HYENA) October 24, 2021

自分は減薬で失敗したと思っています。
今まで10mgで安定してたので過信してました。5mgだと今一つでした。

細かく処方の容量を調整出来たり、客観的なアドバイスを貰えるクリニックのメリットがある所ですね。— ジヒドロ AGA治療研究所@ハゲの事はハゲに聞け! (@dihydrotesto) August 13, 2020

デュタステリドやフィナステリドは個人で買うこともできるけど最初はやっぱりクリニックで貰ったほうがいいよ。

個人輸入だとパチもん掴まされることもあるし、何よりクリニックだとフィードバックもらえるし自分の変化も記録してくれるから。— AGA隊長 (@1Vlog4) December 23, 2022

出典:Twitter

AGA治療薬は個人輸入でも入手できます。

しかし、処方の知識がないと適切な投薬ができず、効果が出なかったり副作用がでてしまっても相談できずやめてしまったりと、後悔した方が多数います。

個人輸入が危険な理由
  • 薬の品質が不明
  • 国内のものと容量が違う
  • 自己処方で間違った飲み方をする
  • 効果の客観的な判断ができない

海外の薬は日本で承認された薬と違って成分の濃度が濃いこともあり、錠剤を割って飲む方もいます。

とても危険な行為なので絶対にやめましょう。

また、悪質な輸入代行業者から購入した薬が偽物だったとしても、成分の保証もできずわかりません。

効果が出なかったときや体調に変化が出た際に何が悪いのかも判断できないため、薬の個人輸入はリスクが大きくなります。

また、重篤な副作用が出たときに救済を受けられないのもおすすめできない理由です。

国内の承認医薬品なら、服用して重篤な副作用がでて健康被害が起きたときには、「医薬品副作用被害救済制度」を利用することができます。

個人輸入や国内未承認の薬は制度の対象外なので、薬の副作用が心配な方は必ず国内で承認された薬を処方してもらいましょう。

AGA治療薬のことはクリニックへ相談しよう

AGAは薬で治療できます。

早期の治療では治療薬の効きもよく早い段階で発毛を実感でき、治療にかかる費用も安くすみます。

AGAクリニックで投薬治療するメリット
  • 適切な種類の薬を処方してもらえる
  • AGAのタイプに合わせた薬の組み合わせを提案してくれる
  • 副作用など気になることがあったらすぐ相談できる
  • 薬の効果を客観的に診断してもらえる
  • 投薬治療以外のAGA治療も相談できる

薄毛や抜け毛に悩んでいるなら、AGAの治療に対応しているクリニックに相談するのが一番です。

個人輸入の薬や市販の育毛剤や発毛剤を使っていても、効果も実感できないまま諦めてしまう方もいます。

AGAクリニックなら、治療の効果が出ているか医師が判断してくれますし、減薬のタイミングなども適切にアドバイスしてもらえます。

今ではオンラインで相談や診療ができたり、無料カウンセリングを実施していたりするクリニックもあるので、気軽に相談してみましょう。

お住まいの地域のおすすめクリニックは以下の記事で詳しく解説していますので、お近くのクリニックを探してみてください。

また、オンライン診療を希望している人はこちらの記事で詳しく解説しています。

AGA治療薬に関するQ&A

AGA治療薬に関するQ&A

AGA治療薬は、馴染みのない方も多く、疑問がある方も多いでしょう。

そこでよくある疑問についてQ&A形式で解説していますので、同じ疑問を感じていたらここで解決してください。

先発薬とジェネリックの違いは何?

先発薬は有効成分を開発した製薬会社が作った薬で、新薬とも呼ばれます。

ジェネリック医薬品は、先発薬の特許期間が終了してどの製薬会社でも薬を作れるようになったら発売される薬です。

基本的に同じ成分が同じ量入っていて、効果効能や用法・用量も変わりません。

先発薬とジェネリック4つの違い
  1. 価格
  2. 飲みやすさ
  3. 添加剤の違い
  4. 名前の違い

先発薬とジェネリックは、主成分は同じでも製造工程や添加剤は異なるため、全く同じ薬ではありません。

成分の研究開発費がかかっていないジェネリック医薬品は、価格の安さが最大のメリット。

また、小さい錠剤にして飲みやすくしたりといった各製薬メーカーの工夫も凝らされています。

薬の名前にも特徴があり、ジェネリックは成分名+剤形+容量「メーカー名など」のように名前の付け方が決まっています。

誰でもひと目でどの成分のジェネリック医薬品化かがわかるようになっています。

AGA治療薬で効果が出るまでにどのくらいかかる?|一生飲み続ける必要は?

AGA治療薬の効果が出るまでの期間はおよそ以下のようにアナウンスされています。

各治療薬の効果を実感できる目安期間
  • プロペシア・フィナステリド3~6ヶ月
  • ザガーロ・デュタステリド6~12ヶ月
  • ミノキシジル(外用薬)4~6ヶ月

デュタステリドが実感できるまでの効果が長いのは、プロペシアの効果が出にくかった方や進行の早いAGAに用いられることが多いからです。

投薬を始めてから効果が出るまでの期間は人によって差があります。

薬の種類よりも年齢や体質、AGAの進行度合い、薄毛のタイプによって変わるため、投薬期間はあくまで目安になります。

しかし、薬を一生飲み続けないといけないというわけではありません。

人によっては、ライフステージや価値観の変化によって、薄毛の悩みが重要視されなくなるときもあるでしょう。

子育てや仕事など、薄毛治療のほかにお金を投資するべきかどうか考えるタイミングが訪れるはずです。

また自分の中で決めていた治療のゴール地点に到着すれば、もちろん薬の服用は必要ありません。

AGA治療薬はヘアサイクルを正常化させて、毛根を活性化させるのが薬の役割です。

髪を生やすのは体の代謝や本来持っている毛根の力なので、薬を飲めばすぐにAGAが治るというわけにはいきません。

なかなか効果が出ないと焦らずに、根気よく治療を続けましょう。

AGA治療薬で効果が出なかったときはどうするの?

AGA治療薬を半年から1年間飲み続けても効果がない場合は、選択肢は4つになります。

治療薬の効果が見られなかったときの選択肢
  • 薬の容量や種類を変える
  • メソ治療や再生治療を併用する
  • 自毛植毛を検討する
  • AGA治療を諦める

プロペシアやフィナステリドは、容量が0.2mgと1mgの2種類があります。

0.2mgで効果が見られなかった場合、1mgに容量を上げることで効果が実感できる可能性があります。

薬の種類を変えることも有効です。

例えばプロペシアが効かなくても、デュタステリドは効果がでたという方もいます。

また、投薬以外のメソ治療や再生治療を併用することで、進行したAGAが治療できることもあります。

薬を飲んでも効果が出なかったと諦めずに、さまざまなアプローチを試してみましょう。

AGA治療薬を飲むのをやめるとどうなる

AGA治療薬を中止すると、再びAGAが進行します。

一度生えた毛髪も再び抜け始め、今までの治療の効果が消えてしまいます。

AGA治療薬は、あくまでAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻害するだけです。

薬を飲むのをやめれば、DHTは再び増えるため、ヘアサイクルの短縮が起こります。

残念ながら男性ホルモンが分泌され続ける限り、AGAの進行は止まりません。

そのため発毛してフサフサになった後も、フィナステリドなどの投薬を続ける必要があります。

費用面で負担が大きい場合は、一時的な休薬も可能です。

治療薬を再開するとまた発毛効果が現れますから、適度に休薬してもかまいません。

医師と相談して休薬と再開のタイミングを決めて治療を続けるのも良い方法です。

AGA治療薬を女性が使えないのはなぜですか?

フィナステリドやデュタステリドは女性の薄毛には効果が低いとされていて、薄毛対策として飲む意味がないからです。

また、AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは妊婦や妊娠の可能性がある女性には投与が厳格に禁止されている薬でもあります。

薬によって生成が抑制されるDHT(ジヒドロテストステロン)は、男児の生殖器の発達に欠かせない性ホルモンです。

妊娠中の女性が飲んでしまうと、胎児が男児だった場合に生殖器の発達に障害が起きるおそれがあります。

妊娠の可能性のある女性が飲むのはもちろん、粉末を吸い込んだり、皮膚に触れたり
することも極力避けなければなりません。

AGA治療薬のうち、ミノキシジルは女性も使用できて発毛効果が確認されています。

したがって女性の投薬治療の場合、ミノキシジルを使うのが一般的です。

下の記事では、女性の薄毛治療におすすめのクリニックを紹介しています。

女性 薄毛 治療

AGA治療薬で薄毛を改善しよう

AGA治療薬で薄毛を改善しよう

AGAは、治療薬を正しく使うことで薄毛や抜け毛の症状を改善できます。

薬には抜け毛を防ぐ守りの薬といわれるフィナステリドやデュタステリド、毛根を活性化させる攻めの薬のミノキシジルがあります。

  • AGAの予防や毛髪の維持にはフィナステリド
  • AGAの改善や進行の防止にはデュタステリド
  • 髪の成長を促して強い髪を育てるのはミノキシジル
  • 症状が軽いうちは単一処方でもいい
  • 発毛には複数の薬を組み合わせて使う
  • 薬の処方はAGAクリニックに相談して正しく使う
  • 副作用は個人差があるので医師とよく話し合う

AGA治療薬は個人輸入でも購入できます。

しかし、効果が出るように正しく服用するのは個人では難しく、重い副作用が出たときに救済されないリスクがあります。

AGA治療薬の効果を得るためには、良いクリニックで医師の指導のもとに服用することが大事です。

薄毛や抜け毛が気になっていたら、まずは専門のクリニックに相談してみましょう。