あなたはAGAの治療をした際、「AGA治療は効果がない」「AGA効果の実感がない」と感じていませんか？
AGAや脱毛症は高額な費用がかかり、さらに症状は個人差があるので、過去の治療に効果がなかった方も一定数いるでしょう。
そのため、受診したAGA治療の効果がなかったら、残念に思いますよね。
そこで本記事は、AGA治療の効果・実感がなかった方に向けて治療効果がない理由やその対処法を具体的に説明します。
本記事を参考に過去のAGA治療を振り返り、頭髪の悩みを解決させましょう。
目次
AGA治療は効果がないと感じる理由
AGA治療に効果がないのは、治療薬や治療方法など何かしらいくつかの原因があると考えられます。
順に沿って、AGA治療の効果がない理由を見ていきましょう。
- 治療効果が出るまでには時間がかかる
- AGA治療薬が症状にあっていない
- AGA治療薬の用法・用量が誤っている
- AGA以外の可能性があり治療効果がない
- 初期脱毛で一時的に髪の毛が抜けている
- 治療薬が正規品ではない
治療効果が出るまでには時間がかかる
AGA治療は、効果の実感には長い時間がかかるため、効果がないと感じてしまう方もいるでしょう。
後述しますが、AGAは薬を飲むだけですぐ治るような脱毛症ではなく、一定の治療期間が必要です。
AGA治療は髪の毛が抜け替わる1,000〜2,000日のヘアサイクルを正常に戻し改善する治療方法です。
そのため、個人差こそありますが、治療効果が出るには髪の毛が抜けてから生え変わるまで時間を要します。
AGA治療は、実感がえられるまで時間が必要なことをあらかじめ把握しておきましょう。
AGA治療薬が症状にあっていない
自身の症状にAGA治療があっていない場合、効果がないと感じます。
AGAの症状は、人によってさまざまで進行具合に合わせて治療薬も異なります。
大きく分けてAGA治療薬は、以下の目的によってそれぞれ違うのです。
- 薄毛を予防したい
- 発毛を促したい
- 抜け毛を抑えたい
発毛を促す薬はミノキシジルやロゲインといわれていて、抜け毛を防ぐ薬は、フィナステリド含有のプロペシアといわれています。
自身の症状や目的によって、治療薬が異なるので内服薬が自身の症状に合っていないこともAGA治療薬の効果がない理由のひとつとなるでしょう。
AGA治療薬の用法・用量が誤っている
AGA治療薬は、用法用量がそれぞれ異なるため、きちんと守れていないと効果がない原因につながります。
代表的なAGA治療薬の用法は、以下の表を参考にご覧ください。
| 薬剤の名前 | 種類 | 用法・用量 |
|---|---|---|
| プロペシア | 内服薬 | 1日1回1錠 |
| サガーロ | 内服薬 | 1日1回1錠 |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 1日1〜2回1錠・1日2回 |
| アロビックス | 外用薬 | 1日1回 |
参考：イースト駅前クリニック
薬剤の飲み方次第で効果がないと感じる場合があるため、しっかり治療の効果をえるには、薬の用法・用量を守るように気をつけてください。
AGA以外の可能性があり治療効果がない
AGAの原因は、男性ホルモンが薄毛のシグナルを誘発するためだといわれています。
そのためAGA治療薬は男性ホルモンを抑制し、薄毛を改善する働きがあります。
しかし、男性ホルモン以外のストレス性の脱毛症には、原因が異なるため改善ができません。
一見、同じような薄毛、脱毛に見えがちですが、薄毛にも違いがあるので、薄毛＝AGAではないと心得ておいてください。
AGA効果がないと感じた場合、AGA以外の可能性を疑いましょう。
初期脱毛で一時的に髪の毛が抜けている
効果がないと感じる場合は初期脱毛が原因かもしれません。
初期脱毛とは、ミノキシジルを含むAGA治療薬を使用し、10日から1か月半の期間に起きる一時的な抜け毛のことです。
普段の抜け毛に対し、２〜３倍の毛が抜けるため戸惑う方も多くいらっしゃいます。
初期脱毛は、ヘアサイクルを正常にするために必然と起きる現象ですので、効果がないわけではありません。
治療薬が正規品ではない
AGA治療が効果ない理由は、治療薬が正規品ではないことが考えられます。
主なAGAの治療薬は、プロペシア・ザガーロなどが上げられますが、上記治療薬は医療用医薬品です。
そのため、入手する際は医師の診断のもと、処方を受ける必要があります。
しかし、現在、海外のネット販売でAGA治療薬を処方することなく、簡単に入手できます。
個人輸入の薬は、安価なものも数多くあり、規制があまいのも事実です。
厚生労働省が発表している過去の事例によると、個人輸入薬は成分の配合量や異なるケースが報告されています。
同成分で安いのは、魅力を感じるかもしれませんが、リスクが伴うので個人輸入による薬の入手はやめておきましょう。
AGA治療の効果が見えないと感じた場合の心理的影響
AGA治療を受ける際、効果が見えないと感じると精神的な影響を与える可能性があります。心理的影響は以下の5種類です。
- 期待とのギャップによるストレス
- 自己評価の低下により自信を失う
- 不安や焦りの増大
- 他の治療法への不満
- 治療へのモチベーション低下により治療の中断
治療効果が見えないと上記の心理的影響により、AGA治療が困難になったり、継続できなかったりします。治療を始める前に治療効果が出るまでの期間や、治療効果が見えないときの対処法を理解しておきましょう。
AGA治療の効果・実感がない方の特徴
効果がないと感じる方に特徴があるので、自分が当てはまっていないか照らし合わせてみてください。
せっかちのためAGA治療の効果が待てない
せっかちな方ですと、AGA治療の効果が待てず効果がないと諦めてしまうでしょう。
AGA治療は一定の時間を要しますし、必ず完治するものでもありません。
長い目で見ながら根気よく継続することがとても重要です。
生活が不規則のためAGA治療効果が低い
AGAや脱毛症の原因は、不摂生や不規則による影響も考えられます。
そのため、根本的な改善ができていない方は、AGA治療の効果を最大限得られていない場合も考えられるでしょう。
たとえば、喫煙や睡眠不足などが頭皮の血流に悪影響を及ぼす可能性があります。
不規則な生活を送っている方は、AGA治療の効果がないと思われる方の特徴といえます。
目を酷使しているのでAGA治療の効果が低い
パソコンや事務など目を酷使している方は、AGA治療の効果がない方の特徴です。
眼精疲労が溜まると、肩こりや首のこりで血行不良を引き起こします。
血流が悪いと、頭皮にも悪影響で十分な酸素が行き渡らず髪の毛の成長の妨げになるでしょう。
目を酷使している方はAGA治療の効果をなくしているのかもしれません。
AGA治療で効果をえるための対応とは
先述の通りAGA治療の効果がない場合、いくつかの理由が考えられます。
そういった際は、対応を変える必要がありますので、ここではAGA治療の効果を最大限えるための対策を説明します。
きちんとAGAの診察を受ける
AGA治療は、ウェブで簡単に受診が可能ですが、症状によっては触診や設備による診察などきちんとしたAGA診療を受ける必要があります。
オンラインのAGAクリニックは、場所や時間を選ばずスマートフォンやデバイス一つで簡単に診察を受けられる点がメリットです。
しかし、実際に触って診察する触診がない点や医師が選べないなどデメリットもあります。
対面で細かい診察を受けることも検討してください。
早期にAGAの治療を始める
人の生涯に起こるヘアサイクルは回数が決まっており、毛を司る毛母細胞には寿命があります。
寿命を迎えた細胞は回復はできないため、AGA治療の効果をえるには毛根が元気なうち、早期にAGAの治療を始めることが大切です。
AGA治療の効果を得たいなら、薄毛や抜け毛が気になったときからAGA治療が始められるよう受診してください。
クリニックに迷った際は、こちらの記事を参考にご覧ください。
他のAGAクリニックでカウンセリングを受けてみる
現在のAGA治療に効果がないなら、あなた自身に現在の治療があっていない可能性も考えられます。
そのため、他のAGAクリニックも検討してみてください。
オンラインクリニックでは、診察料金無料の場所も存在します。
現在のAGAクリニックで治療の効果がないと感じているなら、他のクリニックのカウセリングも検討してみてください。
おすすめのオンラインクリニックは下記の記事にて紹介しています。
AGA治療の効果を正しく理解する
AGA治療は、自身の進行レベルの症状にあった薬でなければ、実感はないといっても過言ではありません。
AGAは、人によって頭部の生え際の進行パターンが異なり、そのパターンをまとめた指標をハルミトン・ノーウッド分類と呼びます。
AGAの脱毛は、進行すると生え際、頭頂部がアルファベットに似ているのでアルファベットの型に分けられます。
| 脱毛パターン | 症状 |
|---|---|
| M字型 | 額の生え際から後退し、おでこが広く見える。生え際がM字に見えるからそう呼ばれる。 |
| O字型 | 頭頂部がO字のように見える状態。自身で気づかず、周囲の声で気づくこともある。 |
| U字型 | M字と違い、額全体から後退している様。生え際がU字に見えることからそう呼ばれる。 |
自身の進行レベルを把握し、AGA治療の効果を正しく理解しましょう。
AGA治療の効果がでるまで治療を継続する
現在、AGA治療の効果がないなら、まだ効果が実感できていないだけかもしれません。
基本的に治療や薬の効果は、個人差があります。
またフィナステリドは、AGAの効果は抜け毛の抑止なので、途中で服用をやめた場合逆に抜け毛が増えるかもしれません。
そのためAGA治療は、一定の効果が出るまで根気よく継続してみてください。
AGA治療効果を実感できる期間は約3〜6ヵ月後
ここまでで、AGA治療の効果がない理由や対策は説明しましたが、そもそもAGA治療が実感できる期間を知っておく必要があります。
個人差こそありますが、一般的なAGA治療の効果が出始める期間は、約3〜6ヵ月後といわれています。
一般的なAGA治療の効果が出るまでの流れは以下のとおりです。
- 1ヵ月目：大きな変化はない
- 2～3ヵ月目：初期脱毛が落ち着き、徐々に毛量が増えてくる
- 4ヵ月目～5ヵ月目：毛が太くなり、毛のボリュームが増える
- 6ヵ月目～7ヵ月目：サイクル的に2回目の初期脱毛が起こる可能性がある
- 7ヵ月以降：ゆっくりと正常に発毛していき、いずれピークを迎え落ち着く
約3〜6ヵ月後なのは、正常なヘアサイクルは・成長期・退行期・休止期と段階的に約1,000〜2,000日かけて毛が抜け替わるからです。
効果は、治療開始3ヵ月後から徐々に髪の毛が生え変わっていき、時間を掛けて正常なヘアサイクルに整えていきます。
3〜6ヵ月ほど掛けて、徐々に毛が太くなり毛量が増え効果が実感できます。
AGA治療を実感できない方でも効果的な対策を紹介
さまざまな理由でAGA治療の効果が実感できない方がいますが、効果を実感できない方は、どうすればよいのでしょう。
ここでは、治療と合わせておこなうと効果的な対策を解説します。
不摂生な生活習慣を改善する
AGAの主な原因は、男性ホルモンの発毛阻害です。
しかしそれ以外にも、睡眠不足・運動不足など不摂生な生活も頭皮の血行不良の原因となります。
- 十分な睡眠時間をとる（6時間以上）
- ウォーキングなど適度な運動
上記のように不摂生な生活習慣を改善するよう努めてください。
自分でできる頭皮ケアは、下記の記事で紹介しています。
乱れた食生活を見直す
次に乱れた食生活もAGA治療に悪影響を及ぼします。
なぜなら、脂肪の多い食事や栄養不足の食事が頭皮の血行不良を引き起こす可能性があるからです。
そのため、食事は1日3食をバランスよくとることが大切です。
また、植物性たんぱく質・亜鉛・ミネラルを積極的に取るように心がけて乱れた食生活も見直すようにしましょう。
喫煙を控える
AGA治療の際、喫煙を控えるようにすればより効果的です。
タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を萎縮させ血流を悪くさせる傾向があるので、頭皮の血流にも影響し治療薬の効果を低下させるといわれています。
また、過去の研究結果によると、喫煙は男性ホルモンを増やすとわかっています。
喫煙は百害あって一利なしのとおり、AGA治療の際は喫煙を控えるとより効果が高まるでしょう。
頭皮ケアをおこなう
AGA治療は、頭皮のケアを合わせておこなうと頭皮環境が整い、毛母細胞が活発化するのでより効果的です。
具体的には、市販の製品でケアしたり、頭皮マッサージを行ったり、頭皮の血行を促しましょう。
頭皮ケアは、隙間時間に気軽に行えるメリットがあります。
しかし、刺激が強すぎると逆効果になる場合もあるので、自分にあった頭皮ケアを見つけてください。
頭皮ケア用品に迷ったらこちらの記事を参考にご覧ください。
AGA治療に伴うQ＆A
AGA治療や効果をさらに詳しく知りたい方に向けて、ここではよくある質問をまとめています。
気になる項目に沿って、ご覧ください。
- AGAの原因は？
-
AGAの原因は、大きく分けて以下4つです。
- 男性ホルモンDHT（ジヒドロテストステロン）
- 遺伝
- 生活習慣
- ストレス
AGAの主な原因は、男性ホルモンといわれテストロンと呼ばれています。
テストロンは、男性らしい体に欠かせない酵素「5α還元酵素」と結合すると、「ジヒドロテステロン」に変換されます。
ジヒドロテストステロンは、髪の毛のヘアサイクルを短くさせるため、抜け毛や薄毛を引き起こす原因となります。
現在も研究の進んでいるAGAは、未だ特定されていない原因も多くあります。
しかし、解明されている主な原因は、上記が有力といわれています。
AGAの原因を詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
AGA治療効果がない記事まとめ
本記事では、AGA治療の効果がない原因や理由をまとめて紹介しました。
AGAは、主に生活習慣や男性ホルモンにより進行する男性型脱毛症です。
治療には最低3ヵ月〜６ヵ月の期間を要します。
なかには期間を待てず実感や効果がないと感じているのかもしれません。
また、生活習慣とAGAは深い関わりがあるため、効果がないと感じるなら治療と合わせて生活習慣の改善もおこないましょう。
AGAは、未解明部分の多い病気ですが、早期の治療や受診で症状回復が期待できます。
そのため、これまでAGA治療に効果がなかった方は、本記事を参考に医師による再診を受け、正しい理解のうえでAGA治療を進めていきましょう。
