育毛剤を使いたいけど何歳から使えるのかわからず悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
実は育毛剤には年齢制限がなく、何歳から使っても大丈夫です。
しかし、使い方を誤ると育毛剤の効果を得られない、頭皮環境を悪化させる場合があります。
今回は育毛剤が何歳から使い始めても大丈夫な理由や育毛剤がおすすめな人、育毛剤と一緒に始められる薄毛・抜け毛対策を紹介します。
育毛剤は何歳から使えるのか知りたい人や育毛剤を使うべきか悩んでいる人は参考にしてください。
目次
育毛剤は何歳から使い始めても大丈夫
育毛剤は10代、20代の若い世代でも使えます。
育毛剤は若い人は使えないと思っている人がいるかもしれませんが、発毛剤とは使用されている成分が違うため大丈夫です。
ここでは発毛剤と育毛剤で、使われている成分の違いから、育毛剤は幅広い年代に使えることを説明します。
育毛剤には副作用が少ない成分が使われている
育毛剤には3つの目的別にさまざまな成分が含まれています。
3つの目的と一般的に使用されている成分はこちらです。
発毛を促進させる成分 | 頭皮環境を改善させる成分 | 抜け毛を予防する成分 |
---|---|---|
センブリエキス ニンジンエキス パントテニルエチルエーテル ペンタデカン酸グリセリド アデノシン アラントイン ステモキシジン ナイアシンアミド アルギニン | クジンエキス セファランチン ジフェンヒドラミン 塩酸塩 グリチルリチン酸ジカリウム サイトプリン イソプロピルメチルフェノール ヒアルロン酸 コラーゲン メントール | t‐フラバノン エチニルエストラジオール フィナステリド ドクダミエキス イソフラボン ビタミンC カシュウ ナイアシンアミド 酸化亜鉛 |
育毛剤には上表の成分が配合されており、医薬部外品であれば医薬品に比べ成分の量が少ないため、副作用が出にくいです。
発毛剤は医薬品であり、未成年には使用できない以下の3つの成分が含まれています。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
上記の成分は頭皮の血流に作用し発毛を促進する成分のため、厚生労働省に承認された医薬品にしか含まれていません。
しかし、育毛剤に関しては発毛剤のように年齢制限があるような成分は入ってないので、何歳からでも使用できます。
薄毛・抜け毛が気になったら、育毛剤は何歳からでも使い始める
薄毛・抜け毛が少しでも気になり始めたら何歳からでも育毛剤を使いましょう。
育毛剤の目的には抜け毛を防ぐことも含まれています。
そのため、育毛剤には抜け毛予防の成分が入っており、まだ症状が出ていない人でも予防として使用できます。
「自分はまだ20代だから」といって気にする必要はありません。
薄毛・抜け毛が気になったら、早めに育毛剤を使用し薄毛・抜け毛対策をおこなってください。
育毛剤の適切な年齢設定は?
育毛剤の使用には、男性・女性ともに年齢に関する適切な設定が大切です。10代や20代の若年者や高齢者は特に、医師の指導のもとで使用することが重要です。
適切な年齢での使用を心がけ、健康な髪の育成に努めましょう。
若年者の使用には注意が必要
若年者が育毛剤を使用する場合、注意が必要です。特に中学生や高校生などの成長期の若者は、ホルモンバランスが不安定であり、育毛剤の使用による副作用のリスクが高まります。そのため、一般的には18歳以上が育毛剤の使用に適しているとされています。
中高年層の効果的な利用方法
中高年層は、髪の毛が薄くなる可能性が高い年齢層です。この年齢層では、育毛剤の使用が効果的であり、薄毛や抜け毛の改善に役立つ場合があります。ただし効果的な育毛のためには、医師の指導のもとで適切な使い方をすることをおすすめします。
高齢者の使用には医師の助言を
高齢者が育毛剤を使用する場合、医師の助言が必要です。高齢者の場合、身体の状態や健康状態によっては、育毛剤の使用が適切でない場合もあります。そのため、医師との相談を通じて、適切な判断をおこなうことが大切です。
育毛剤がおすすめの人の特徴
自分は育毛剤を使うべきなのか悩む人のために、育毛剤がおすすめの人を紹介します。
育毛剤がおすすめの人の特徴は以下の5種類です。
自分に当てはまる特徴がないか確認しながら見てください。
順番に説明していきます。
シャンプー後に抜け毛が多い
シャンプー後の抜け毛は通常30~60本程度と言われています。
一般的に1日生活していて抜ける髪の毛の数は50~100本程度なので、シャンプー後に抜ける紙の数は約6割です。
出典:AGAメディカルケアクリニック:まめgood life
1日中髪を結んでいたり、前日洗髪をしていなかったりするとシャンプー後に抜ける髪の量が増える場合もあります。
しかし、毎日のシャンプー後に抜ける髪の毛の量が多い人は育毛剤の使用をおすすめします。
一度シャンプー後の抜け毛の量を確認してみてください。
頭皮の油分が多い・赤みがある
頭皮を触ると手がべたつく、鏡で頭皮を確認すると赤みがある人は頭皮環境が悪化しています。
頭皮環境が悪くなると毛穴がつまり、髪の成長に必要な栄養が届かなくなることや、炎症を起こし頭皮が赤くなります。
栄養が届かなくなった髪の毛は成長しなくなり、抜け毛のリスクが高いです。
頭皮環境が悪いままだと、抜け毛が増え薄毛につながるため、頭皮環境の改善が必要です。
育毛剤は頭皮環境を改善する成分が配合されているので、育毛剤を使用すれば頭皮環境改善に期待できます。
自分の頭皮の油分が多いかどうかわからない人は、市販されている皮脂の量を計測できる頭皮脂チェッカーや専門クリニックのヘアチェックで皮脂の量が調べられます。
出典:ライフケア技研株式会社:アデランス
薄毛の人が血縁者にいる
親や祖父などの血縁者に薄毛の人がいる場合は、薄毛になる確率があります。
理由は、薄毛になる病気の一つであるAGA発症の仕組みに遺伝要素が含まれているからです。
AGA発症の仕組みは以下のとおりです。
- テストステロンと5αリダクターゼが結合しDHT(ジヒドロテストステロン)が発生する
- DHTと男性ホルモンレセプターが結合する
- 脱毛因子TGF-βが増加する
- TGF-βが毛乳頭細胞に脱毛の指示を出し抜け毛が増える
上記の流れでAGAが発症しますが、途中に出てくる5αリダクターゼの活性度と男性ホルモンレセプターの感受性が遺伝します。
5αリダクターゼは両親のどちらか、男性ホルモンレセプターの感受性は母親から隔世遺伝します。
両親のどちらか、母方の祖父や曽祖父が薄毛の場合、AGA発症のリスクが高いです。
自分にAGA発症のリスクがあるとわかっている人は普段から薄毛に気を付け、兆候を見逃さないようにしてください。
生活習慣が乱れている
生活習慣が乱れている人は、薄毛や抜け毛が増えてしまいます。
皆さんの中で 以下のような生活に なっている方いないでしょうか?
- 睡眠時間が 6時間以下
- 食生活が乱れている
- 喫煙習慣がある
睡眠時間が短い人は成長ホルモンが十分に分泌されず、髪の毛が太く成長しません。
食生活が乱れ、カップラーメンばかり食べていると栄養が偏り、髪の毛の成長に必要なたんぱく質やビタミンが不足しがちです。
煙草を吸う人もニコチンやタールの影響で血管が収縮し、血流が悪くなり毛根へ送る栄養素の量が少なくなってしまいます。
生活習慣が乱れている人は、睡眠時間の確保や栄養バランスの良い食事を心がける、禁煙に挑戦し髪の毛に優しい習慣を身につけるのが大事です。
生活習慣を見直しつつ、育毛剤を使い頭皮に直接栄養分を供給するのもおすすめです。
枕に抜け毛がたくさんついている
枕に抜け毛が15本以上付いている場合は頭皮環境が悪化しているサインです。
枕に付く抜け毛の本数は10~15本程度と言われているので、枕に抜け毛が15本以上付いている日が続くのであれば、抜け毛が多いと判断できます。
さまざまな原因で頭皮環境が悪化し抜け毛が増えているので、育毛剤で頭皮のケアをおこないつつ原因を探してください。
考えられる原因はこちらです。
- 枕が不潔で頭皮に菌が移って繁殖している
- 生活環境の乱れ
- 就寝前にシャンプーをしていない
- AGAや円形脱毛症などの脱毛をともなう病気を発症している
出典:AGAメディカルケアクリニック:スーパースカルプ発毛センター
上記を参考に頭皮環境悪化の原因を見つけられれば、抜け毛の対策が可能です。
育毛剤と一緒に何歳からでも始められる薄毛・抜け毛対策
育毛剤は何歳からでも始められ、薄毛・抜け毛に効果がありますが、育毛剤と一緒におこなうと頭皮環境の改善により効果的な方法があります。
頭皮環境改善に効果的な方法は以下の4つです。
これから紹介する方法は何歳からでも簡単に始められるので、内容を確認し実践してください。
順番に説明します。
十分な睡眠時間を確保する
十分な睡眠時間を確保すれば、髪の毛が太く長く成長してくれます。
髪の毛の成長に関与するホルモンは成長ホルモンと呼ばれ、入眠から3時間の間に多く分泌され、分泌後数時間かけて全身へ行き渡ります。
そのため、分泌されてから頭皮まで行き渡る時間を考慮すると4~5時間以上の睡眠時間が必要です。
成長ホルモンが髪の毛に与える影響は以下の4つです。
- 毛母細胞の増殖を促進
- 血行改善
- 髪のたんぱく質量の増加
- 抗炎症作用
上記は髪の毛が健康的に成長するために重要です。
睡眠不足だと成長ホルモンの分泌が不足し、上記4つの作用が得られないため髪の毛にとっては大きなダメージです。
できる限り毎日5時間以上は寝るよう心がけ、頭皮に成長ホルモンを届けましょう。
栄養バランスの良い食事を心がける
髪の毛は食事から摂取した栄養をもとに成長します。
そのため、成長に必要な栄養をバランスよく摂取しなければ髪の毛は健康的に成長してくれません。
毎日外食やコンビニ弁当だけ食べていると栄養が偏り、髪の毛に必要なビタミンやミネラルが不足しがちです。
以下で紹介する髪の毛の成長に必要な栄養とおすすめ食材を参考に栄養バランスの良い食事を心がけてください。
上表を参考にしていただきたいですが、注意点があります。
髪の毛のためといって食べ過ぎてはいけません。
一度に食べ物を摂取しすぎてしまうと内臓に負担がかかり、必要な栄養を吸収できない可能性があります。
適度な量をまんべんなく取り入れてください。
アミノ酸配合シャンプーで頭皮をケアする
アミノ酸配合シャンプーは頭皮環境を改善したい人におすすめできるシャンプーです。
理由は以下の4つです。
- 適度な洗浄力で余分な皮脂のみ洗い落とす
- 皮膚と同じ弱酸性で頭皮への刺激が少ない
- 頭皮に必要な皮脂は残るため保湿効果が高い
- 頭皮が乾燥しないのでフケ防止に効果的
普段使用するシャンプーを、アミノ酸配合シャンプーに変えるだけで上記のメリット
を得られるので、誰でも簡単に頭皮ケアができます。
アミノ酸配合シャンプーは、薬局や通販で購入できます。
現在使用しているシャンプーがアミノ酸配合ではない人は一度試してください。
頭皮マッサージをおこない血行を促進する
頭皮マッサージをおこなえば、頭皮の血行が改善され毛根に送られる栄養素が増え成長を促せます。
頭皮マッサージは頭皮に物理的な刺激を与え血流を促進します。
出典:AGAスキンクリニック:スカルプD
一度もやったことがない人は、シャンプーと一緒にマッサージをするのがおすすめです。
頭皮マッサージのために時間を作る必要もないので、取り組み始めるには最適です。
シャンプー中に頭皮マッサージをおこなえば毛穴汚れもしっかり落とせるので、入浴後の育毛剤の成分が毛穴の奥まで行き渡ります。
頭皮マッサージは就寝前にもおこなうと眠りの質を高められます。
マッサージで副交感神経が活発になり、リラックス効果を高めスムーズに入眠できるからです。
睡眠の質が高まれば、成長ホルモン分泌にも関係するので、一石二鳥です。
頭皮マッサージを生活に取り入れれば、頭皮の血行促進と質の高い睡眠を手に入ります。
育毛剤を使うときの注意点
育毛剤を使用する際は以下の点に気を付けてください。
シャンプーを正しくおこなう
育毛剤はシャンプー後に使いますが、正しくシャンプーができていないと頭皮に汚れや皮脂が付着したままで、育毛剤が浸透しません。
正しくシャンプーをおこない、頭皮が清潔な状態で育毛剤を使用しましょう。
正しいシャンプーの手順を紹介します。
- 入浴前にブラッシングをおこない髪のほつれをとき、ほこりを取り除く
- 頭にお湯をかけながら指の腹ですすぎ洗いをする
- 手のひらに500円玉サイズもしくはメーカー推奨の量を取り洗う
- シャンプーと同時に頭皮マッサージをおこなうと血行促進の効果がある
- お湯でしっかり洗い流す
出典:ポリピュアEX公式通販サイト:AGAスキンクリニックレディース
上記が正しいシャンプーの流れです。
特に大事なのが手順5です。
シャンプーのすすぎ残しは毛穴つまりの原因になるため、念入りに洗い流してください。
育毛剤を使うタイミングはドライヤーのあと
育毛剤は塗れた髪に使用する特別仕様でない限り、ドライヤーで髪を乾かしたあとに使用します。
頭皮が濡れた状態で育毛剤を使用すると、頭皮に付着した水分で育毛剤が薄まり本来の効果が得られないばかりか、そのあとのドライヤーで育毛剤が蒸発してしまいます。
育毛剤が蒸発すると成分が頭皮に浸透しないため、ドライヤー後に育毛剤を使用してください。
入浴後にドライヤーを使用する際の注意点を紹介します。
- タオルドライは力を入れてゴシゴシするのではなく、水分を優しく吸い取る・ふき取るイメージで拭く
- ドライヤーは頭皮から20~30cm離して使う
- ドライヤーの風は一カ所に集中して当てず、左右に振りながらまんべんなく風を当てる
上記3点に気を付けながら髪を乾かしたあとに育毛剤を使ってください。
使用量と使用回数を守る
育毛剤を早く使いたい、早く育毛効果を得たいと考え本来の使用量・使用回数を超えてはいけません。
先に紹介したとおり育毛剤には発毛促進・抜け毛予防・頭皮環境の改善のために多くの成分が含まれており、誤った使い方をすると副作用や頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。
出典:スカルプD:まめgood life
育毛剤は1日1回のタイプと1日2回のタイプが一般的です。
出典:VitabridC12 hair:まめgood life
使用量と使用回数はボトル側面または同封されている取扱説明書に記載されています。
使用前に使用量と使用回数を確認し、決められた量と回数を守って使ってください。
頻繁に育毛剤を買い替えない
育毛剤は頻繁に買い替えてはいけません。
育毛剤に含まれている成分は種類ごとに違うため、今使用している育毛剤で副作用が出ていなくても、買い替えた育毛剤を使用すると副作用が出る可能性があるからです。
ただし、育毛剤を使用していて痒みや頭皮に炎症が出た場合は買い替えをおすすめします。
痒みや炎症が出て買い替える際は医師に相談してください。
どの成分で副作用が出たのか調べ避けるべき成分を特定する必要があります。
自分で調べるのは難しいため、病院・クリニックを受診し安心して使える育毛剤へ買い替えましょう。
出典: VitabridC12 hair:快適生活
効果が出なくてもすぐに諦めない
育毛剤は長期間の使用を推奨されており、短期間で効果が出ない商品です。
痛み止めや抗菌薬みたいに使用後数時間、数日で効果が出る薬品とは違います。
少なくとも半年以上は同じ育毛剤を使い続ける必要があります。
出典:まめgood life:スカルプD
育毛剤を使用して1ヵ月でやめてしまうのはもったいないです。
半年間使用し続けるのを見越した商品選びや、使い続ける工夫が必要です。
育毛剤は、1,000円台のお手頃な商品から1万円以上の高級品まであります。
長期間使用するので、自分のお財布と相談し無理なく続けられる商品を選ぶ必要があります。
まとめ
育毛剤は副作用が少ない成分が使われているため、何歳からでも使い始められます。
育毛剤は以下の3つの目的で作られています。
- 発毛の促進
- 頭皮環境の改善
- 抜け毛の予防
すでに薄毛・抜け毛の症状が出ている人でも、抜け毛の予防が目的の人でも大丈夫です。
育毛剤と一緒に以下の薄毛・抜け毛対策にも取り組んでください。
- 十分な睡眠時間を確保する
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- アミノ酸配合シャンプーで頭皮をケアする
- 頭皮マッサージをおこない血行を促進する
育毛剤と上記の対策を組み合わせれば、1年後には今より良い頭皮環境が形成されます。
半年以上使い続けられる値段の育毛剤を選び薄毛・抜け毛対策を始めましょう。